「第3回:モーター選定」〜かんたん3ステップ!最適なモーターの見つけ方〜

投稿日:2023年03月27日

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さて、ここまでに
モーター選定についていろいろなお話をしてきました。

もしかしたら、

モーターって複雑で難しそうだな

と心配になっている人もいるかもしれませんね。

たしかに、モーター選定には、
専門用語や、モーターそれぞれの特性など、
広範かつ深い知識が必要です。

そのため、あなたの周りにいる
先輩設計者たちも、たくさんの本を読んで勉強されたことでしょう。

また、たくさんの失敗を繰り返しながら
経験を積んでレベルアップしてきたはずです。

では、モーターについて
これから学習を始めようとしているあなたも
同じように、長い時間をかける必要があるのでしょうか?

答えとしましては・・

多くの場合は、同じように長い時間をかける必要がある
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かもしれないですね。

というのも、
モーター選定についてのスキル習得は単純ではないからです。

もちろん、
いまは情報がかんたんに手に入る時代ですので、
インターネットなどを使いながら、効率的に
情報を集めることができます。

また、社内の技術資料を探せば
過去の事例を参考にしながら、設計することもできるでしょう。

このように、以前と比べると
はるかに情報を探しやすい環境ではあります。

ですが、モーターの選定には、
専門用語やモーターの特性、負荷の理解など、
多岐にわたる知識が必要になるため一筋縄にはいかない部分があります。
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モーター選定に必要となる知識とは?

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ただ「モーターについて調べる!」といっても、
適切なモーターを選ぶ、というゴールに辿り着くためには、
多岐にわたる知識が必要となります。

例えばですが、

・モーターの専門用語の理解

・それぞれのモーターの特性の理解

・負荷の理解

・選定手順の理解

といったことが必要です。

ですので、多くの設計者は
たくさんの技術書やメーカー資料などを使って勉強するわけですね。

そして、足りない知識はインターネットで調べてみる、
先輩設計者に聞いてみる、などする必要もあります。

また、技術書は
複雑な計算式ばかりで理解するのが難しいので、
初心者にとってはレベルに応じた参考書を探すのも一苦労です。
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モーター選定スキルを身につける3ステップ!

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今回、MONO塾では
これまで説明してきました多岐にわたるモーター知識を
シンプルに「3ステップ」で学べるようにまとめました。

以下のステップを踏んで
効率的に、選定スキルを身につけていきます。

【ステップ1】モーターに関する「基礎知識」の習得
【ステップ2】モーターの選定に必要な「計算方法」の習得
【ステップ3】「具体的な事例」を用いた演習を通してスキルアップ!

 ↓ ↓ ↓

【ステップ1】モーターに関する「基礎知識」の習得
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まずは、専門用語の理解です。

ちなみに「モーターの回転数」や「モーターの効率」は、何を意味するかわかりますか?

モーターの回転数とは、
モーターが1分間に回転する「回数」を表す単位で「rpm」で表されます。

モーターの効率とは、
モーターが「発生するエネルギー」と「消費するエネルギー」の
比率を表すもので「%」で表されます。

これらは、製品の性能を最大限に引き出すために
理解しておくべき重要な専門用語です。

そのほかにも、力、トルク、電力、負荷トルク、出力、
時定数、定格など
さまざまな理解すべき専門用語があります。 

このような専門用語は、モーターを理解する上で非常に重要です。

またモーターには、
DCモーター、ACモーター、ステッピングモーター、
サーボモーターなど、様々な種類があります。

そして、それぞれのモーターによって、特性や用途が異なります。

例えば、DCモーターは、単純で扱いやすく、
低回転数から高回転数まで対応できるため、広く利用されています。

一方、サーボモーターは、高い精度で位置制御ができるため、
ロボットや機械加工などの分野で利用されます。

このように、モーター選定には、
回転数、電圧、電流、効率、トルクなどの専門用語の理解に加えて、
モーターの種類や特性を理解することが必要になります。

最初のステップとして、
このような「基礎知識」を理解していきます。

【ステップ2】モーターの選定に必要な「計算方法」の習得
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基礎知識を学んだあとは、計算方法の習得です。

モーター選定の計算方法においては、
負荷トルク、加速トルク、必要トルク、
慣性モーメントなどの計算を行う必要があります。

例えば「負荷トルクの計算」ですが、

負荷トルクは、機械の加速や減速の状態に限定されず、
常に物体が回転している状態でかけるトルクです。

負荷トルクは、機械の種類や仕様によって異なりますが、
一般的には、駆動機構やワークの重量、摩擦などによって決まります。

それでは「慣性モーメントの計算」はどうでしょうか。

慣性モーメントとは、回転の「しやすさ」や「しにくさ」を表す物理量です。

慣性モーメントは、モーターが駆動する機械の質量や形状、
回転軸などによって決まります。

これらの計算を行うことで、
モーターの種類や仕様、適正な回転数やトルクなどを
決めることができます。

【ステップ3】「具体的な事例」を用いた演習を通してスキルアップ!
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最後に、演習を通して実践力を高めていきます。

モーターの選定には、
そのモーターが駆動する機械の種類や特性を理解することが重要です。

機械要素入門講座(モーター編)では、
コンベア、位置決めステージ、ポンプなどで使われるモーターを例に挙げ、
それぞれの選定ポイントについて説明しています。

例えば、
位置決めステージで要求される項目は、
移動時間や位置決め分解能などです。

高い位置決め精度が要求されている場合は、
センサを取り付け、クローズドループ制御が必要になる
場合が多いでしょう。

また、移動時間を決めるには、モーターの回転数が重要ですので、
モーターがどのくらい回転数を上げられるかも重要になります。

このように、事例が変われば選定のポイントも変わってきます。

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MONO塾のeラーニングは、最適な知識がワンストップで学べます!

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今回リリースされる「機械要素入門講座(モーター編)」は、
これまで説明してきた内容をワンストップで学べます。

また、数学や物理が苦手で、
これまでになかなかモーターについて
理解できなかった方もご安心ください。

初心者でもわかりやすいように、
画像や写真、動画やアニメーションを用いて分かりやすく解説しています。
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また受講者特典として、慣性モーメントの計算や
講座内で紹介したモーターの選定に必要な計算が簡単にできる
エクセルシートも用意しているので、
実際に数値を確認しながら知識を身に付けることができます。

もちろん、講座を学んだ後には、
実際に自分の仕事の環境に置き換えて実践することが重要です。

しかし、この講座を学ぶことで、
初心者でもしっかりと適切なモーター選定ができるような
設計者へと成長することができるでしょう。

以上、
本日は「かんたん3ステップ!最適なモーターの見つけ方」
についてお話しました。

これまで3部にわたってお送りしてきましたが
いかがでしたでしょうか?

モーター選定について、
少しでも理解を深めていただけましたら嬉しく思います。

また、受講のメリットを感じた方は、
ぜひ学習に取り組み、仕事で活用してみてください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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3月29日(水)にリリースします!

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いよいよ今週、
本講座をリリースいたします。

とてもお得なキャンペーンをしていますので、ぜひこの機会にご購入ください。

それでは、またご連絡いたします。

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・モーターを選定するまでの流れを「ワンストップ」で学習できる!
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