強度設計に必要な知識の全体像

投稿日:2021年11月24日

こんにちは、MONO塾講師の赤尾です。
先日、「強度計算に解答はない」というお話を致しました。

便利な計算ツールは使って頂けましたか?

https://d-engineer.com/unit_formula/haritawami.html

自宅の本棚を事例に解説動画を配信しておりますので、
こちらも参考にして頂けると思います。

まずは、「自分ができる範囲のことを実践する」というのが
マスターできる近道です。

何よりも実践することが大切です。

そして壁にぶつかれば、自分で一旦調べてみることをオススメします。

今ではネット上に豊富に情報があふれていますね。このような情報を活用して設計するのです。

私もセミナーで教えるときは、これらの情報を引用して説明してたりします。また、MONOWEBやこのMONO塾にも沢山の設計情報がありますので活用してみてくださいね。

前置きが長くなりましたが、
本日は、「強度設計に必要な知識の全体像」というタイトルでお話します。

私が入門編として教えている「強度設計超入門セミナー」は、強度設計の初歩と、学んだ知識を実例で活かす方法を学んで頂くことができます。

こちらの内容は、強度設計に必要な知識をすべて網羅したものではなく、
初心者の方が強度設計の全体と基礎をバランスよく学んで頂けるように構成したものです。

実際、大学で強度設計のベースとなる「材料力学」という学問を学ぶには、数十時間の講義をうけて数多くの演習を行います。

実際の設計では、あまり必要のない公式の導き方まで含まれていますので、
実務で必要とされる基礎知識はそんなに時間は必要ありません。

このセミナーでは、引っ張りと曲げの2つに絞って学習して頂きますが、

そのほかに

  • せん断
  • ねじり
  • 圧縮

といった力に対する応力計算も理解しておく必要があります。

力は5種類です。

  • 引張の力
  • 圧縮の力
  • 曲げの力
  • せん断の力
  • ねじりの力

の5種類です。

この5種類に対して、それぞれ公式がありますので、どのような力が働いているのか理解して、公式に当てはめて計算します。

また、その他に

  • 座屈
  • 疲労
  • クリープ
  • 熱応力

などの理解も必要です。

例えば、疲労とは、疲労骨折のように何度も同じ力を繰り返して受けると、弱くなる現象で、多くの機械は疲労によって壊れることが多いです。

また、プラスチックなどは高温下において、物体に一定の荷重(応力)を加えることで、時間とともに物体が変形していく現象が見られます。

これをクリープといいます。

強度設計には、このように知っておかなければならない基礎知識がいくつかあります。

これらの基礎知識は、MONOWEBの無料記事で学習することもできます。

会員登録がまだの方はぜひ無料会員登録をおすすめします。

ぜひ、こちらに目を通して頂きたいです。

また、しっかりと学習を進めたい方には、Eラーニング:強度設計入門講座がオススメです。

こちらは、初心者向けに強度設計に必要な基礎知識が一通り学べる内容になっています。

「基礎」がしっかりしていると、高いところまでいくことができます。

逆にいうと、「基礎」が弱いと、高いところへはいけません。

この機会にぜひトライしてみてください。本日は以上です。

次回、「強度設計マスターに向けての第一関門」について執筆致しますので楽しみにしておいてください。

 

- このコラムを書いた専門家 -

赤尾 信広

S45年4月16日生 機械工学専攻修了
中型旅客機、国産ヘリコプタ構造解析
スペースジェット(MRJ)主翼・前縁・SLAT構造解析
専用機開発設計等などを経験
現在、もの塾講師 機械設計技術アドバイザー